天空率確保で敷地生かす
遮音性能にもこだわり
【アヴェントハウス】
主として賃貸住宅の設計・施工を行うアヴェントハウス(東京都中央区) は、2022年9月に 「Cocoa (ココア) 新中野」を竣工した。 敷地を最大限活用し、高い遮音性能で住み心地にこだわった物件だ。
ある地点から空を見上 げたときの建物と空の面積の比率である天空率を確保して、道路斜線制限を超える高さの3階建て を実現。1フロア1戸の室内には全方位に開口部を設け、自然光を多く取り入れるよう設計した。
床・壁には遮音性能を向上させるオプション「QUIETO (クイエ ート) 50」を採用。鉄骨造でありながら、床は一 般社団法人日本建築学会(東京都港区)が示す遮音性能に関する適用等級1級、壁は特級の水準を満たす。
施工費は標準仕様と比べて2〜3%上がるが、 入居者ニーズの高い遮音性能の向上で長期的運営に寄与する。 22年に同社で手がけた物件のうち3 割以上がQUIETO50を採用している。
同社技術部の福田明部長は「建物構造に関わる遮音性能向上のための施工は、後からはできなかったり新築時よりコストがかかったりする場合がある。性能重視で建物自体の価値を上げていただくようオーナーに提案している」と話す。
同物件は東京メトロ丸ノ内線新中野駅から徒歩4分の場所に立つ。各戸の専有面積は48.13㎡、 賃料は19万5000円〜22万5000円だ。
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